DotEmu製「Irem Arcade Hits」 関連TIPS

ESCでシステムメニュー。まず最初にコレが重要です。




お品書き

  1. ショートカット操作一覧
  2. 画面の縦横比
  3. ボタンコンフィグ(同時押し・連射設定)
  4. 処理速度の安定化
  5. バイリニアでのぼやけを解消する
  6. ランチャーの待ち時間が嫌な場合

■1. ショートカット操作一覧

  • ESCキー:メニュー(これ知らないと詰む)
  • F1:画面の引き伸ばし/ドットアスペクト維持切り替え
  • F2:スキャンラインNO/OFF切り替え
  • F3:ソフトウェアHQ2X(重め)ON/OFF切り替え
  • F4:ハードウェアHQ2X(シェーダー)ON/OFF切り替え
  • ALT+ENTER:全画面/WINDOW切り替え

■2. 画面の縦横比

画面縦横比4:3調整ではなく、ドット比率1:1のため、実は手調整が必要です。

「F1キー」で「Windowsサイズに合わせる」様に切り替え出来ます。
Windowサイズに合わせて表示する状態に切り替えた上で、ウィンドウサイズを調整することで画面縦横比を調整出来ます。

※ 起動するたびに表示設定がリセットされているので、毎回「F1キー」を押して「ウィンドウサイズに合わせて引き延ばし表示」する状態に変更する必要があります。

自動でなんとかしたい場合は、AutoSizer等で自動的にウィンドウサイズを調整する方法があります。

AutoSizer設定例

http://www.southbaypc.com/AutoSizer/
4:3のワイドHDモニタに収まるサイズで「1040x780」を設定したい場合
Windows7はタイトルバーが31ピクセルあるのでそれを込みで調整)
(ALT+PrintScreenで取り込んだりして実際の表示サイズを調べながら設定すると良いです)

設定値例
  • 縦画面ゲーム:794, 1078 (→ ゲーム画面 780✕1040)
  • 横画面ゲーム:1054, 818 (→ ゲーム画面 1040✕768)
  • 横画面ゲーム:1294, 998 (→ ゲーム画面 1280✕960)
  • 横画面ゲーム:1398, 1078 (→ ゲーム画面 1384✕1040)

※ 「Windowの識別」タイプはウィンドウクラス名でもOK。Vigilante以外は同じ。

  1. ビジランテ以外を一個起動し横画面で設定「Compare Using class name(Default)」
  2. ビジランテ起動し横画面で設定「Compare Using class name(Default)」
  3. 縦画面のイメージファイトを起動し縦画面で設定「Compare Using Window Title」
  4. 縦画面のエアデュエルを起動し縦画面で設定「Compare Using Window Title」

■3.ボタンコンフィグ(同時押し・連射設定)

アプリのControler設定ではAutofireは常に押しっぱなしになるし、連射速度も微妙。
同時押しボタンも設定が出来ないなど、非常に使えない設定内容になっています。

連射や同時押しボタンが無いと非常に難易度が上がるゲームも多いため、JoyAdapterJoyToKeyなどの、ジョイスティック入力をキーボード入力に変換してくれるツールを使うことで、楽しく快適なプレイが出来ます。

(※Irem Aracade Hits側のコントローラー設定はキーボードを使用する設定にします)

海外製のツールなどもありますが、入手方法や設定方法その他の情報が分かりづらいので、比較的情報が豊富な日本製ツールを2つ紹介します。

JoyToKey

https://joytokey.net/ja/

利点
  • 設定が簡単
  • (Irem Arcade Hitsは関係ないけど)nProtect等に引っかからない
欠点
  • 遅延がある

遅延は、「設定」→「全体設定」で、「内部速度」を「処理速度16倍速」に設定することで軽減することが出来ますが、それでもはっきり分かる程度に遅延があります。
設定は面倒ですが、より遅延の少ないJoyAdapterを個人的にはオススメします。

JoyAdapter

https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se069688.html

利点
  • 遅延を少なく出来る
  • 設定が細かい
欠点
  • 設定が分かりづらい
  • 同時押しボタンを設定するためには2個起動する必要がある

JoyAdapterは同時押しボタンを設定できないため、2個起動し、同じボタンに対してそれぞれ違うキーを割り当てることで、同時押しボタンを実現可能です。

片方の設定→「ボタン番号の確認」を表示しながら、もう片方の「ジョイキーボード」設定をすると、やりやすいかと思います

遅延を軽減する

設定→「全体」→「ボタンのポーリング間隔」を1msecに設定してください。
(ポーリング(監視)間隔=遅延と思って頂ければ良いと思います)

参考にしたページ:JoyAdapter+DAOコンでIIDX INFINITASをプレイする方法

※注意点:「使用するジョイスティック」を変更したら「Apply」ボタンを一度押してください。「Apply」ボタンか「OK」ボタンで変更を反映するまで、「ボタン番号の確認」で表示されるジョイスティックが変更されません。

共通事項

(※どちらもWindows10で動きます)
(※Windows7以上の場合、管理者として実行をする必要があります。)


■4. 処理速度の安定化

imagecfgを使ってシングルコア指定で動作するようにすると安定する。
(マルチコアCPUだと安定しない事がある。)
(ハード側で改善されてる場合など、気にならない場合は不要です。)

タスクマネージャから「詳細」→該当exeを選択→右クリック→「関係性の設定」→1コアだけ残してチェックを外す。でも良いのですが、exeを書き換える事で毎回設定を避ける方法や、自動的にコア割り当てを変更するツールを使用する方法もあります。

ツールを使う(1)コア指定を自動で変更するツール

Application Priority Changer

https://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se506589.html
Application Priority Changerを使って使用するCPUコアや実行優先度などを変更できます。
一度設定しておけば、(Application Priority Changerを実行中は)自動で変更してくれるようになります。

ツールを使う(2)exeを書き換えるツール

imagecfg.exe

まずはこちらを一読ください。
http://sand-storm.net/wordpress/?p=2134
こちらからimagecfg.exeという物をダウンロードしてください。

作業フォルダ: Irem Arcade Hits/
(例 C:\Program Files\DotEmu\Irem Arcade Hits\)
にあるexeに対して作業を行う。
("Irem Arcade Hits/Games"フォルダの中身を変更するので、"Irem Arcade Hits/games"フォルダのバックアップはとっておく)

  1. 作業フォルダ("Irem Arcade Hits/"フォルダ)に、ダウンロードしたimagecfgを置きます。
  2. さらに同フォルダで以下のバッチファイルを作成します。
    for %%i in (Games\*.exe) do ( imagecfg -u %%i )
    TO_SINGLE_CORE.bat 等と名前をつけて保存し、これを実行する。
    すると、"Irem Arcade Hits/Games"フォルダ内のexeがシングルコアで実行される様に変更されます。
  3. (いらないけど)マルチコアに戻す場合は
    for %%i in (Games\*.exe) do ( imagecfg -a 0xffffffff %%i )
    TO_MLUTI_CORE.bat 等と名前をつけて保存し、これを実行する。

■5. バイリニアでのぼやけを解消する

通常時はバイリニアでぼやけてしまうので、バイリニアを切りたいのですが、そういオプションがありません。

そこで、HQ2X hardware のシェーダーを只のポイントサンプリングシェーダーへ書き換えることで、HQ2X hardwareを有効にした場合にバイリニアをOFFに出来るようにします。

  • シェーダーの動作はテキストエディタで、Irem Arcade Hits\Games\effects\hq2x.fxを書き換えることで変更できます。
  • HQ2X Hardware設定はゲーム中に「F4」キーを押すと有効になります。
    (※ゲームを起動するたびにHQ2X Hardware設定がリセットされているので、毎回F4を押し直す必要があります)

ファイルの場所

インストール先のIrem Arcade Hits\Games\effects\hq2x.fx
(例 C:\Program Files\DotEmu\Irem Arcade Hits\Games\effects\hq2x.fx)

書き換え手順

hq2x.fxをテキストエディタで開き、

half4 PS_Product2 ( in VS_OUTPUT_PRODUCT2 input ) : COLOR{

の後に

    return tex2D(SourceSampler, input.pixel0);    

を挿入して保存。

この状態で、F4を押すかオプションで、HQ2X hardwareを有効にすると、ぼやけない表示になります。
(※ shader2.0以上のグラボが必要かも)

※こちらで作成したファイルも置いておきます。
https://app.box.com/s/wtvv17s6320gp2kvpftbtwblmhlbs8wr


■6. ランチャーの待ち時間が嫌な場合

インストール先のfscommandフォルダ
(例 C:\Program Files\DotEmu\Irem Arcade Hits\fscommand)
にある、ゲーム名.exeを直接起動