BlueMSX 2.9.0β改:TMS-9918Aカラー追加版 (PrivateBuild)

BlueMSX 2.9.0β改:TMS-9918Aカラー追加版 (PrivateBuild)

以前作った、私家版BlueMSX2.9.0ベータに画面サイズ3倍と4倍追加した物
に、TMS-9918A定義とパレットを追加しました。

TMS-9918A
TMS-9928A
V9938/V9958

BlueMSXはMSX1のカラーに対応していますが、
海外ユーザーあわせなのかTMS-9928Aの色しかなかったので、
寂しくて、TMS-9918Aの色を追加しました。

(TMS-99x8Aは、18Aと28Aでもかなり違います。)

マシン構成編集で、


ビデオチップTMS9918Aにすると、TMS9918Aパレット表示になります。

この淡くくすんだ感じ。俺の知ってるMSX1ですわ。

従来のものはTMS99x8Aで、そちらは以前と同じTMS9928Aパレットでの表示になります。

MSX1でエロゲやるならこっちのほうがエロイです。

TMS99x8をTMS9928Aに改名すると、
マシン定義のconfig.iniに互換性が無くなるのでそのまま残してます。

■実行ファイル(本体のみ) :blueMSX290_3X4X_TMS9918A.7z
 
https://app.box.com/s/0sowx9rfoa6r5awp5u02hoa31iz4vt3b

■ソースファイル :blueMSXsource290_3X4X_TMS9918A.7z
https://app.box.com/s/716d2tinv2zc7s9fplhejgla4aoyj2n5


公式BlueMSXをインストールしたら、
上書きするなり、名前を変えるなりして置いて使って貰えればと思います。

■ パレット参考(Thanks!):
https://atariage.com/forums/topic/262599-palette-fixes-for-colem-adamem-and-classic99/

自分はMSX2+が発売されるころまでずっとMX-101を使っていたので、
TMS9928Aパレットにはなじみが無く、色が暖かすぎて違和感があります。
自分の記憶のMSX1のような冷たく落ち着いた透明感が欲しかったのですが
探してもないようなので、自分でつけました。

各自NTSCテレビで見え方は違ったと思いますが、
自分の感覚ではTMS9928Aカラーよりは当時の思い出の色に近くなったように思います。

(どちらが良いとかではなく、記憶と近いかどうかの話です。)

自分のほかにもそんな人がいたら。これをご活用くださればと思います。

OpenMSXだと実は対応してたり?
いまだにあっちは使い方がよくわからない。
試した感じMSX2パレットに変更されちゃうみたい?
妙な動作。わからないのでほっとこ…。

比較ギャラリー

ハイドライド3
TMS9928A(従来のBlueMSX-MSX1実行時)

TMS9918A(今回追加した色)

9918Aパレットでは記憶してたように灰色と黄色がなじみ、床も落ち着いた感じ。
1枚目の9928Aパレットだとチーズ入りはんぺんっぽい。(それはそれでおいしそう)

TMS9928A(従来のBlueMSX-MSX1実行時)

TMS9918A(今回追加した色)

TMS-9918Aでは淡くはかなく落ち着いた雰囲気。
建物に使われている黄色が落ち着き、
地面も全体に落ち着いているので見やすいように思います。
空気感も変わりますね。

賢者の石
V9938(MSX2


エグい(笑)
遊んでいると目がチカチカして涙が出ます。

TMS9928A(従来のBlueMSX-MSX1実行時)




まだ目が痛い。

TMS9918A(今回追加した色)



黄色が黄土色に近くなったので、より神秘的な色合いに。
青と水色も馴染むようになり、地形も見やすくなりました。
絵画のような雰囲気。
これが自分の遊んだ賢者の石です。
長時間さまよっても目が痛くなりません。

いかがでしょうか。

制作者が想定している発色がどれかは分かりませんが、
少なくとも制作当時はMSX2は無かったと思いますから、
基本的には柔かな色合いのTMS-9918Aの発色でプレイした方がみやすいと思います。

パレットデータ一覧を作成してくれた方、有難う。

パレットデータ

参考:blueMSX vdp.c内の定義

■ 従来のTMS99x8A指定時の色
static struct {
int r;
int g;
int b;
} msx1Palette[16] = {
// TMS9928A
{ 0, 0, 0 },
{ 0, 0, 0 },
{ 62, 184, 73 },
{ 116, 208, 125 },
{ 89, 85, 224 },
{ 128, 118, 241 },
{ 185, 94, 81 },
{ 101, 219, 239 },
{ 219, 101, 89 },
{ 255, 137, 125 },
{ 204, 195, 94 },
{ 222, 208, 135 },
{ 58, 162, 65 },
{ 183, 102, 181 },
{ 204, 204, 204 },
{ 255, 255, 255 }
};

■ 今回追加したTMS-9918Aの色
static struct {
int r;
int g;
int b;
} msx1Palette_9918a[16] = {
// TMS9188A
{ 0, 0, 0 },
{ 0, 0, 0 },
{ 79, 176, 69 },
{ 129, 202, 119 },
{ 95, 81, 237 },
{ 129, 116, 255 },
{ 173, 101, 77 },
{ 103, 195, 228 },
{ 204, 110, 80 },
{ 240, 146, 116 },
{ 193, 202, 81 },
{ 209, 215, 129 },
{ 72, 156, 59 },
{ 176, 104, 190 },
{ 204, 204, 204 },
{ 255, 255, 255 }
};



MSX2以上の機種でどうにかしたい場合は、VDPパレットを操作する方法になります。
色の再現には6~8bit精度のパレットが必要なのですが、
MSX2以降の実機の場合は、3bit精度しかないので限界があります。

それでも、雰囲気が近くなるように足掻いてみたパレットデータ調査結果は
■MSX2/2+でMSX1風パレットを使おう(2020/04/05 17時更新)
https://uniskie.hatenablog.com/entry/ar1884019

にあります。

「TMS9918Aの独特な色あいがいい」
という方になら、もしかしたら参考になるかもしれません。


それではまた来世。